先日、第172回芥川賞・直木賞の受賞作が発表されました。

候補作は以下の10作品。

今回の受賞作は・・・

芥川賞受賞作　安藤ホセ　「DTOPIA（デートピア）」

南の島を舞台に世界各国の美男美女が参加する恋愛リアリティーショーが題材。

人種や性的指向が多様な登場人物たちの過去が、グロテスクな皮肉とともに描かれる。

芥川賞受賞作　鈴木結生　「ゲーテはすべてを言った」

 ゲーテ研究の権威が自分の知らないゲーテの「名言」に出くわし、出典探しに奔走する。

ティーバッグのタグに書かれた言葉を起点に、

創作の奥深さや学問の本質、独創性の真価についてユーモラスな語り口で問いを深めてゆく。

直木賞受賞作　伊予原新　「藍を継ぐ海」

日本各地を舞台にその土地特有の歴史や自然などをモチーフとした短編集。
徳島県の海辺の町でこっそりとウミガメを育てようとする女子中学生が主人公の表題作や、

山口県の離島で地質調査を行う女性と焼き物に使う土を探し求める男性との交流を描いた物語などが

自然科学に関する専門的な描写とともにミステリー仕立てで描かれています。

また昨年、定時制高校の科学部を舞台にしたドラマも話題だった

 「宙わたる教室」

の原作者でもあり、こちらも併せておすすめです。

 宮脇書店にてご来店お待ちしております。